PMI日本フォーラム



77日と8日の2日間、PMI日本フォーラムに参加してきました。


アカデミックトラックで登壇された方のお話は興味深かったです。昨年はパネルディスカッションで登壇しましたが、今回は参加者として、いろいろ聞いてきました。今回はスピーカーから参加者への一方向的でなくワークショップ形式で双方向性で参加者との交流ができました。


中でも興味深いトピックについて今回取り上げます。PMI日本フォーラムではPMアカデミックトラックのお話でしたが、今回はアカデミックな話というよりは前職で担当していた電力セクターについて書きます。


仙台高専の内海先生の発表で「スマートシティを目指した地域連携によるコミュニティ構築プロジェクト」に関する発表でした。(プロジェクトの場所は東松島市、東北は行ったことがありません。)内海先生のプレゼンテーションでは、スマート防災エコタウンの事例など紹介してもらいました。

スマート防災エコタウンの電源としてメガソーラー、ゴミ発電で電力を供給し、マイクログリッドとか分散型の電力ネットワークいう配電網を構築しています。再エネである太陽光の出力が安定しないので、このネットワークではバッテリーが肝になると想像します。

スマートグリッドでは事業者側と需要家側双方にバッテリーがあり、小口需要家でもバッテリー例えばプラグインのハイブリッドか電気自動車を使わないのか気になりました。メガソーラーと書きましたが、家庭用の小型の太陽光は少しだけ導入されているものの、大型の太陽光パネルを設置しています。電気という財を考えるとき需要と供給のバランスを考える必要があり、需供調整が重要になります。バッテリーはあるものの、パワコンの使い方が調整弁的の役目をさせているのではないかと思います。

このシステムで導入した大型バッテリーについてはリチウムはコスト的にも高いものになり、小売り電力価格自体が高くなるので、リチウム電池はやはり採用していないようです。

ここではFIT(電力固定買取価格制度)に頼らないようなことが書かれており、経済的な面から言えば、電力単価はどのくらいになるのかということも気になります。経済性は事業者として重要になります。

太陽光パネルが約450kWなので、利用率を15%とすると、年間の発電量が算出できます。日本では、平均的には1kWhあたり20円くらいですが、太陽光がグリッドパリティーを実現していればの話ですが、そこは聞いていません。メンテナンスなどやリカレントコスト(施設・機材の運営・維持管理、要員の雇用のための経費)なども考慮する必要があります。

初期投資のいくらかに補助金が入り、財務性が改善されていると思います。前職の仕事ではついついEIRRFIRRなど経済分析や財務分析などどのようになっているのかについても興味あるところです。

いずれにしろ事業として立ち上げ、コスト面で不利があったり、法制度や機器の調達契約など事業を回すためには幅広い知見を持つ方が必要と内海先生おっしゃっていましたが、まさにその通りと思いました。

ネット少し調べると埼玉県の東松山市のエコタウンプロジェクトについての情報を見つけました。

参考になるのではないかと思いました。東松山市のエコタウンプロジェクト基本計画書は以下のURLになります。

http://www.city.higashimatsuyama.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/72/eco_plan.pdf





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